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瓦伏せと瓦葺き2022.12.21

 

昭和の終わり頃まで瓦を葺くのは土を使う作業の為、左官職人の仕事でした。

当時は屋根に土を置き、乾燥する前に瓦を押し付け圧着し固定する工法で「瓦伏せ」と呼んでいました。

瓦伏せは、土による断熱性と土の保水性を利用したもので、

保水性は多少雨が漏っても天井まで落ちてくるのを防ぐ効果があります。

その反面、土は乾燥するとひび割れが発生し、外的な振動により(例えば道路の車の振動や地震等)

粉末状になり瓦が滑る原因となる事がありました。

現在の屋根は、瓦下地材・断熱材を使用し、瓦を桟木に掛けて固定する方法を用いています。

寺社に関しては、寺社の瓦を葺く「瓦葺師」と呼ばれる専門職が確立しました。