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黄金比と古典建築の木割2012.05.01
欧州の美しい文化的建造物や絵画の構図には、
黄金比(1対1.618)が多用されています。
この黄金比に似た比率が日本の古典建築の木割にも数多く用いられています。
例えば、斗組は幅1に対して高さが0.6です。
これは1対1.666の比率で黄金の比率に近く、安定した美しさを醸し出しています。
また五重の塔や多宝塔等の屋根幅に対して、相輪(九輪)上部までの比も同様のことが言えます。
欧州や日本の先人達が求め続け到達した美しさが、安定した究極の比なのではないでしょうか?
私は寺院建築の美しさは、「安定した美しさ」だと思います。
皆さんは最近の寺院建築で何となく違和感を覚えられたことはないですか?
それはどこかの比率が全体の安定感を崩す程に逸脱している事が大きな一因だと思います。